学校法人 四国大学

公開日 2023年07月12日

更新日 2024年02月22日

団体の所在地 徳島市
協定締結年 平成22年度
実績

 

10年以上続くつながりと地域での学びの機会に感謝

四国大学の先生と学生

 

 2025年に学園創立100周年の節目を迎える四国大学。「とくしま農山漁村(ふるさと)応援し隊事業」には、2010年度の制度発足当初から協働パートナーとして参画している。また、大学と地域社会の関係者が協力・協働して、地域の課題を解決するための知識や技術を身につけることを目指す「地域教育プログラム」を開設しており、学生が応援し隊の活動に参加して所定の条件を満たすと「地域貢献・ボランティア活動」として単位認定されるなど、積極的な参加を促す仕組みも整っている。


 本年度は、有志学生が15件以上の活動を応援。7月には、那賀町牛輪での相生晩茶摘みを4年ぶりに応援した。午前中は、枝から茶葉を摘み取る作業に奮闘。作業後には、実際に晩茶を製造する作業場を訪れ、摘んだ茶葉が阿波晩茶になるまでの工程を見学した。「ふるさと団体の那賀川こまちさんは、いつも参加する学生の教育面にも気を配ったプログラムを考えてくださって、ありがたいですね」と萩原教授は話す。

 経営情報学研究科(大学院)で学ぶ中国吉林省出身の李さんは、同じ留学生の友人とともにさまざまな活動に参加してきた。「特に興味があるのは、地域の食やお祭りに関する活動。日和佐八幡神社(美波町)や大里八幡神社の秋祭りでは、祭りが持つパワーを強く感じました」と振り返る。「大変な作業もあるけれど、地元の方々が優しく助けてくださるおかげでいつも楽しい。これからも活動を通して、徳島の各土地ならではの文化を学びたいです」。 

那賀町の郷土 料理づくりを体験

相生晩茶摘みの応援では、地元の方々のレクチャーを受けながら「かきまぜ」など那賀町の郷土料理づくりを体験したことも。

 

海陽町の大里八幡神社秋祭りを応援

2023年10月、海陽町の大里八幡神社秋祭りを応援。萩原教授もだんじりの曳き手として活躍した。

 来年度で制度参画から14年目。「同じ場所に通いつづけることで初めて気がつくこともある」と萩原教授。「たとえばある地域では、高齢化で行事の維持が年々難しくなっていた。だけど、数年経って気がつくと、なんだか活気があるんですよ。聞くと、地元の町役場の若手職員が、住民の代わりにリーダーシップをとっていた。応援し隊の中からもベテランが出てきて、初めて参加した人に指示を出していたり。改めて、制度に大きな可能性を感じた瞬間でしたね。人口減や過疎化が進んでいるからといって悲観的になりすぎなくていい、と実感できました」。

 

※上記の写真と文章は、令和6年2月1日発行の月刊タウン情報トクシマ2月号より、許可のもと引用されています。