西精工株式会社

公開日 2023年07月12日

更新日 2024年02月22日

団体の所在地 徳島市
協定締結年 平成26年度
実績

 

100年企業として地元の力に 活動の輪をもっと広げたい!

西精工株式会社のお二人

 今年4月に創業100周年を迎えた西精工株式会社。自動車や家電、建設機械などのナットを中心としたファインパーツの製造・販売で、世界のものづくりを支える。
 地元密着企業として「徳島をにぎやかに」という考えが根づく同社。各部署が自発的に、毎朝の会社周辺の清掃や、公園を整備するパークアドプト事業、近隣小学校の除草といった社会貢献活動に取り組む企業風土がある。「とくしま農山漁村(ふるさと)応援し隊事業」には平成26年度から参画。こうした活動のフィールドをさらに広げる契機となった。


 社内での告知や参加者の取りまとめは、樫本さんが主任を務める生産技術係が担当。手を挙げた有志が、出羽島(牟岐町)の清掃や法市農村舞台(東みよし町)の設営、早成桐の植樹(美馬市)といった県内各地の活動に参加してきた。吉野川市美郷地区では、ゆずの収穫やホタルの保全などの作業を応援。高開の石積み周辺の除草作業に携わった樫本さんは「石積みを管理できる人が年々減っていると聞いて、『自分が力になれるなら頑張らないと』と身の引き締まる思いでした」と振り返る。「各地の名物も活動の楽しみの一つ。美郷では、活動後にいただいたお団子がすごく美味しかったです」。       

ゆずの収穫をお手伝い

吉野川市美郷でゆずの剪定と収穫をお手伝い。 

 
高開の石積みの除草

「にほんの里100選」にも選ばれた高開の石積みの除草作業。

 

 応援し隊の活動は「徳島のいろんな地域を知れるいい機会」と口を揃える2人。入社5年目の大松さんは「徳島市内で暮らしているからこそ、自然や文化との距離が近い農村漁村地域の方々から、学ぶことがたくさんあります」と話す。リピーターの割合が高い同社、課題は新たな参加者を増やすこと。大松さんは「若手社員をもっと巻き込んでいきたい。同世代を積極的に誘って、活動の楽しさを伝えたいです!」と頼もしい。

キノコの植菌 

三好市池田町でキノコの植菌作業に取り組む大松さん。原木にドリルで穴を開け、ハンマーでしいたけの菌を打ちこむ。

 

※上記の写真と文章は、令和6年1月1日発行の月刊タウン情報トクシマ1月号より、許可のもと引用されています。